セイコーインスツル、85℃まで動作可能なコイン形リチウム二次電池「MS920T」

2014年1月30日 21:27

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高温環境でも安定した動作が可能なセイコーインスツルのコイン形リチウム二次電池「MS920T」

高温環境でも安定した動作が可能なセイコーインスツルのコイン形リチウム二次電池「MS920T」[写真拡大]

 セイコーインスツルは30日、高温環境でも安定した動作が可能なコイン形リチウム二次電池「MS920T」を発売すると発表した。従来製品では60℃が上限であった動作可能温度を、85℃まで拡大した。量産出荷開始は2014年6月の予定。

 コイン形リチウム二次電池は、主にデジタルカメラ・ドライブレコーダーなどの電子機器で、リアルタイムクロックの電源バックアップ用として広く利用されている。近年、これらの電子機器の高画質化、高機能・高密度化による内部温度の上昇、また自動車の車内や直射日光の当たる高 温環境での使用が増えていることから、バックアップ用の電池に対しても高温での動作対応が求められるケースが多くなっている。

 新製品 「MS920T」は、独自の封止技術と設計の最適化により動作可能温度範囲を大きく向上させ、高温環境での使用の要望に応えた。

 サンプル価格は500円。2014年度の販売目標は500万個。

■主な特長

1.85℃までの高温で動作が可能
 リチウム二次電池は高温環境下では、熱によって経時劣化が加速するが、MS920Tではほとんど劣化なく初期の90%以上の容量を維持する。

2.優れた過放電特性
 0Vまで放電した後も、安定した放電容量を示す。

3.優れた充放電サイクル特性
 3.1V-2.0Vの充放電条件(放電深度100%)において、100回以上の充放電ができる。

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