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アトラスVロケット、データー中継衛星TDRS-Lを打ち上げ
Image credit: ULA[写真拡大]
ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社は23日、米航空宇宙局(NASA)のデーター中継衛星TDRS-Lを搭載した、アトラスVロケットを打ち上げた。NASAのデーター中継衛星の打ち上げは今回で12機目となった。
アトラスVは米国東部標準時1月23日21時33分(日本時間1月24日11時33分)、米フロリダ州にあるケープ・カナベラル空軍ステーションのSLC-41を離昇した。ロケットは順調に飛行し、約106分後に衛星を分離、所定の軌道へと送り込んだ。
TDRS-LはNASAが運用する衛星で、国際宇宙ステーション(ISS)やハッブル宇宙望遠鏡、地球観測衛星などの人工衛星と、地球との通信を中継する役割を担っている。TDRSのおかげで、これらの衛星と通信できる時間が大きく広がっており、実質地球の裏側に衛星がいても通信できる。
製造はボーイング社が担当した。打ち上げ時の質量は3,454kgで、静止軌道で約15年間に渡り運用される予定だ。
TDRS-LのTDRSとは、このデーター中継衛星の名前であるTracking and Data Relay Satelliteの頭文字から取られており、またLはアルファベット12番目の文字であり、TDRSの12機目の衛星であるということを示している。
TDRSの最初の衛星、TDRS-1は1983年に打ち上げられた。現在では1号機から4号機まではすでに引退しており、5号機から10号機が運用中、また昨年1月31日に打ち上げられた11号機(TDRS-K)が運用に向けたテストの段階にある。また来年にはTDRS-M(13)が、またTDRS-N(14)の打ち上げも計画されている。
今回の打ち上げに使われたアトラスVは、401と呼ばれる構成で、これはフェアリングの直径が4m、固体ロケットブースターが無く、セントールと呼ばれる上段のエンジンが1基、ということを示している。アトラスVはロッキード・マーティン社によって開発されたロケットで、打ち上げは今回で43機目となり、2007年に一度予定より低い軌道に衛星を投入してしまった以外は、安定した成功を続けている。
次のULA社のロケットの打ち上げは、2月20日に予定されているGPS-2F 5を搭載したデルタIVロケットになる予定。またアトラスVの打ち上げは3月25日の偵察衛星NROL-67となる予定となっている。
■:::: United launch Alliance, LLC :::: - 165
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