【マーケット・銘柄Q&A】外国人投資家の日本株本格買いはいつ?

2013年12月27日 12:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■NYダウ堅調な間は自国株中心、日本株は短期売買の展開か

  【Q】 東証売買代金の6割を占めるといわれる外国人投資家は、まだ日本株を本格的に買っていないようですが、今後、買ってくるでしょうか。

  【A】 このところ5000億円ていど買い超すときもありますが、長続きしないようです。実際、東証1部の売買代金でみても去る、12月13日に3兆7000億円と久々に増えましたが、後が続かず再び2兆円前後まで減少しています。

  こうしてみると外国人投資家の日本株買いは短期売買によるものが中心のように思われます。背景としては、(1)アメリカの景気・企業業績の好調を背景に自国のマーケットに投資する魅力がある、(2)日本には東日本大震災のような規模の大きい首都直下型地震の心配がある、(3)消費税の影響の心配、(4)中国との関係悪化――などがあるため本腰を入れた長期投資の気持ちにはならないようだと指摘されています。

  とくに、今回の安倍総理の靖国参拝で中国との関係修復が難しくなったとみられているようです。

  このため今後も外国人投資家の日本株買いは短期が中心となることが予想されています。ただ、NYダウの上昇が止まり、逆に下げに転じるような状況となれば、これから日本は本格的な景気・企業業績向上期を向かえることから、その時は日本株を本格的に買ってくるだろうという観測です。

  4月の消費税引上げ後の景気への影響がどのていどで収まるか。そして、6月に表明と言われる「新・成長戦略」の中身を見極めることになるのではないでしょうか。しばらくは、日本の投資家中心での相場展開のように思われます。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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