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研究データの8割は20年後には残っていない
あるAnonymous Coward 曰く、 カナダのブリティッシュコロンビア大学が行った研究によると、科学的研究で集められたデータの8割は、その20年後のうちに失われているそうだ(United Press International、slashdot)。
1991年から2011年にかけて発表された516の研究に使われたデータのオリジナルを辿ったというこの研究によると、発表から2年後には全てのデータセットにアクセスできたが、3年後には17%がアクセスできなくなり、20年では80%が失われるという結果となった。失われたデータは使われなくなったメールアカウントや古いストレージなどに格納されていたためにアクセスできなくなくなるという。
データが研究者とともにあるという現在の仕組みでは、時間と共にほぼ全てのデータが失われることを意味するという。替えがきかないデータや、再現するには多額の費用がかかるものもあり、検証や新たな用途のためにこれらのデータを利用することも非常に難しくなる。
データ損失は研究費の無駄であるだけでなく、将来における研究の幅を狭めてしまうと研究者らは指摘しており、研究発表にあたってはデータを公的なアーカイブにアップロードするといった共同の仕組みが必要であると提唱している。
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