【話題】海運株に動意、バルチック海運指数の急上昇と年末年始活躍の習性

2013年12月2日 09:04

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  海運セクターに注目したい。株価との連動性が強いとされるバルチック海運指数が10月上旬以来の高値水準に急上昇していることが追い風だ。さらに為替の円安進行も支援材料だろう。また、海運株は年末年始に動く修正もある。

  海運指数(BDI=バルチック・ドライ・インデックス)というのは、英ロンドンのバルチック海運取引所が算出・公表している外航不定期船(バラ積み船)運賃の総合指数で、1985年1月4日の基準を1000としている。

  バルチック海運指数は、9月下旬~10月上旬の高値圏2000ポイント台から反落して10月30日に1484ポイント、11月22日に1483ポイントと、9月9日の1478ポイント以来の安値水準で推移していた。しかし11月26日に1512ポイント、11月27日に1573ポイント、11月28日に1719ポイント、そして11月29日に1821ポイントまで急伸し、今年の最高値である10月8日の2146ポイントに接近している。

  海運大手3社の中でいち早く5月高値を突破した日本郵船 <9101> の株価は、10月21日に付けた年初来高値340円から一旦反落して11月1日の283円まで調整する場面があったが、11月29日には322円まで戻す場面があり、切り返しの動きを強めている。NSユナイテッド海運 <9110> の株価も、10月21日に付けた年初来高値335円から反落して260円台まで調整したが、足元では310円近辺まで戻している。バルチック海運指数の急上昇を材料視する動きのようだ。

  年初来高値を更新していない商船三井 <9104> 、川崎汽船 <9107> 、乾汽船 <9113> 、明治海運 <9115> 、飯野海運 <9119> 、共栄タンカー <9130> 、第一中央汽船 <9132> などにも妙味があるだろう。

  また近海・内航関連も鉄鋼、セメント、電力関連の輸送量が高水準に推移して好業績が期待される。川崎近海汽船 <9179> や新和内航海運 <9180> などにも注目しておきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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