ソフトバンク、ブルームエナジーの燃料電池発電システムを国内初稼働

2013年11月26日 11:49

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 米ブルームエナジーとソフトバンクグループの合弁会社ブルームエナジージャパンは25日、燃料電池発電システム「Bloomエナジーサーバー」の国内初号機を福岡市内のオフィスビルに設置し、営業運転を開始したと発表した。

 同社によると、今回導入するBloomエナジーサーバーの出力規模は200kWで、サーバーが設置されるビル「M-TOWER」全体の電力需要の約75%を賄うことができるという。米国以外で設置されるのは日本が初めて。

 Bloomエナジーサーバーは都市ガスやバイオガスを燃料とし、60%を超える高い発電効率が特徴の固体酸化物形燃料電池。米国では分散型のベース電源としてデータセンターや工場、大規模商業施設、官公庁など、電力の持続的な供給が必要とされる施設で導入されている。

 ソフトバンクの孫正義社長は、「クリーンで安定した分散型のベース電源による電力の提供は、今後日本の法人企業や自治体にとって電力調達の選択肢のひとつとなると確信している」「Bloomエナジーサーバーの導入はソフトバンクグループにとって重要なマイルストーンであり、今後もさらなるクリーンエネルギー普及促進の取り組みを強化していく」とコメントしている。

 ブルームエナジージャパンは2013年5月の設立で、資本金が10億円。出資比率はSBパワーマネジメントが50%、米ブルームエナジーが50%。Bloomエナジーサーバーで発電する電力を販売する。

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