ヤマハがEVのスポーツバイクを提案

2013年11月21日 09:01

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記事提供元:エコノミックニュース

『PES1』は、エコなイメージが強かったEVを、スポーツバイクとしての可能性を提案してくれた。

『PES1』は、エコなイメージが強かったEVを、スポーツバイクとしての可能性を提案してくれた。[写真拡大]

ヤマハ発動機<7272>が、第43回目にあたる東京モーターショーにて、EVモデルのスポーツバイク『PES1』を発表。DCブラシレスモーターをリチウムイオンバッテリーで駆動させ、スポーツを意識しているだけに、ギヤはマニュアルモードとオートマチックの切替えができるところも面白い。またボディにカーボン素材を使用するなど、徹底した軽量化で車重は100kgを実現。もちろんEVだけにエンジン音はなく走行音は静かだが、これはヤマハが独自に開発した、音の静粛性を実現した楽器である『サイレントバイオリン』を彷彿とさせるもので、会場では一緒に展示されている。さらに、オフロードのEVスポーツも展示するなど、遊び心がある参考出品モデルが登場するのはモーターショーならでは。

ヤマハは元々、電動アシスト自転車を開発した老舗メーカーでもあり、ロングセラーでの『PAS』は今年で20周年を向かえている。そんな『PAS』で培った、バッテリーやモーター開発のノウハウもこのEVスポーツバイクに注がれているのがわかる。

 11月20日に行なわれた、プレスブリーフィングでは、ヤマハ発動機の代表取締役である柳弘之社長が登場。ビジネスの方向感を示す、3つの軸として、「豊かな生活」「楽しい移動」「人・社会・地球にやさしい知的技術」を掲げた。さらに、ヤマハらしい3つの要素である「独創的なコンセプトを提案する」「卓越した技術を実現する」「洗練された躍動感をデザインで表現する」ことを追究し続けると語った。

 また国内の二輪車需要を、2020年度には100万台にするという目標に取り組み、そのためには、官民が一体となり、原付二種免許(50cc~125cc以下)取得の容易化や、都市部での駐輪場増設などの要望を続けるとのこと。

 その他、ヤハマブースでは、ワールドプレミアが8台、ジャパンプレミアが2台出展される。(編集担当:鈴木博之)

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