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今年度上期の国際収支 3兆円余りの黒字に
記事提供元:エコノミックニュース
日本の今年度上半期の国際収支は貿易・サービス収支が前年同期に比べ1兆1674億円赤字が拡大し、5兆4511億円の赤字と5期連続赤字になり、統計比較できる昭和60年度の上期以降で最大の赤字幅になったものの、所得収支が前年同期で1兆4710億円増え、8兆9950億円の黒字になるなどしたことから、全体では3兆548億円の黒字になった。
財務省によると、貿易収支は4兆6664億円の赤字で、輸出では米国、中国向けが増加。商品では自動車や有機化合物などが前年同期に比べ大幅に増えたものの、輸入では中国、中東からの輸入が増加し、特に商品別では原粗油、半導体などの電子部品、液化天然ガスなどが大幅増加していた。
また、9月中の国際収支状況(速報)でも貿易・サービス収支は前年同月比で2383億円赤字幅が拡大し、9763億円の赤字になったものの、所得収支は3218億円前年同月より黒字幅を大幅拡大し、1兆6279億円となったことから、経常収支では5873億円の黒字になった。
貿易収支は8748億円の赤字で、その原因について財務省では「自動車や鉱物性燃料を中心に輸出が増加したものの、通信機や半導体等電子部品を中心とした輸入の増加が上回った」としている。(編集担当:森高龍二)
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