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コニカミノルタ、HDD用ガラス基板事業から撤退
コニカミノルタは31日、同社の産業用材料・機器事業を構成する一部事業であるHDD用ガラス基板事業から撤退すると発表した。
コニカミノルタはHDD用ガラス基板事業において、ガラス溶融・製造及び研磨など光学製品で培った独自技術を活用して、主としてノートPCなどに搭載される磁気記録駆動装置用の2.5インチガラス基板の製造及び販売を行ってきた。
コニカミノルタによると、近年、HDD用ガラス基板における技術トレンドとして、基板一枚当たりの記録容量が継続的に増加する傾向にあり、その中で、同社にとって市場からの要求水準に対応して従前の優位性を確保することが厳しい状況となり、その結果、足元の出荷数量が減少するとともに同事業の収益状況は悪化しているという。
加えて、タブレット型端末等の台頭によりノートPC市場は縮小傾向にあり、またSSD(記録媒体としてフラッシュメモリを用いる記憶装置)など新しい技術の登場による需要の浸食もあり、今後の需要動向に関して持続的な成長拡大を見通すことが困難な状況になっているという。そのため、今回HDD用ガラス基板事業の業績を早期に改善することは難しいと判断し、2013年12月を目途に同事業から撤退することを決定した。
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