パナソニック、米テスラモーターズにEV用電池を供給拡大

2013年10月30日 18:31

印刷

 パナソニックと米テスラモーターズは30日、パナソニックがテスラにEV用リチウムイオン電池の供給を拡大する契約を締結したと発表した。

 両社が2011年に締結した契約を更新および拡充した今回の契約に基づき、パナソニックは今後の4年間(2014年~2017年)で約20億セルのリチウムイオン電池を供給する。テスラがパナソニックから購入する電池は、モデルSと同様に2014年末までに量産予定の多目的車のモデルXにも搭載される。

 パナソニックとテスラはEV用の次世代電池を開発し、EV市場の拡大を加速するなど、これまで複数年にわたる協力関係を築いており、このことが今回の契約締結につながった。パナソニックの円筒形のリチウムイオン電池を複数組み込んだテスラのEV用電池の専門技術の高さを、テスラのロードスターとモデルSでの2億km以上の走行実績が実証している。

 さらに今回パナソニックとテスラは、最高のエネルギー密度と性能を実現する次世代の電池を開発した。パナソニックの円筒形リチウムイオン電池は、特にEVの品質や寿命を最適化するように開発され、テスラはこれらの電池をパックしてモデルSで業界をリードする航続距離約500kmを実現した。

 テスラの共同創業者で最高経営責任者のイーロン・マスク氏は、「テスラにとって今回の契約締結で引き続きEVの生産ペースを高められることは重要な意味を持つ。今後もパナソニックとの関係を強化できることを期待しているとともに、両社の協力関係を続けることが今後のテスラの成功に不可欠と確信している」とコメントしている。

関連記事