ホンダ、ブラジルで風力発電拠点の建設に着手

2013年10月30日 12:16

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 ホンダは30日、同社のブラジルにおける風力発電事業会社であるホンダエナジー・ド・ブラジル・リミターダが、ブラジル政府関係者および地元関係者出席のもと、ブラジル南部のリオ・グランジ・ド・スル州シャングリラ市(サンパウロ州スマレ市にあるホンダ四輪車工場から南へ約1,000km)に建設される風力発電拠点の着工記念式典を行ったと発表した。稼働開始は2014年9月の予定。

 同風力発電事業は、自らの企業活動で発生する環境負荷の最小化を目指し、ブラジル自動車業界ではホンダが初めて開始するもので、これによりブラジルにおける再生可能エネルギーの使用を積極的に進めていく。なお、同風力発電事業への総投資金額は約1億レアル(約43億円)を予定している。

 ホンダエナジーが運営する発電拠点には風力タービン9機が設置される予定で、年間発電量は現在ホンダブラジルでの四輪車生産活動(年間生産台数約14万台)に必要とする年間電力量に相当する約9万5,000メガワットアワーとなる見込み。工場で必要な電力量を再生可能エネルギーで創出することによるCO2排出量の低減効果は、年間約2,200トン以上に上る見込み。

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