新しいMacProは法令上は「スパコン」扱いになる

2013年10月25日 15:53

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記事提供元:スラド

 12月に発売が予定されているAppleの新MacProは、日本の法令上はスパコン扱いになるという話が話題になっている。政府や独立行政法人がスーパーコンピュータを導入する際には「スーパーコンピュータ導入手続」に従って導入するスーパーコンピュータを選定しなければならないのだが、その対象が「1.5TFLOPS以上の理論的最高性能を有するスーパーコンピューターの導入」となっているためだ(PDF:「スーパーコンピューター導入手続」の一部改正について)。

 スーパーコンピュータ「TSUBAME」の開発で知られる東京工業大学の松岡聡教授によると、「4コアのPC用Haswellは224ギガフロップスなので、Titanと組み合わせると倍精度1.5テラフロップス超え法令上はスパコンになり、政府機関及び独立行政法人の1.5年以上かかるスパコン調達の対象になります」という。

 スーパーコンピュータ調達における制限は、いわゆる「日米スパコン貿易摩擦が発端となって制定されたものだそうだ。また、1.5TFLOPSというのは平成17年に改正されてのものだが、それ以降この値は改定されていないという(松岡教授のTweet)。

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