カッシーニ土星探査機、土星の衛星タイタンの湖を撮影

2013年10月24日 13:45

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記事提供元:sorae.jp

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  アメリカ航空宇宙局(NASA)は10月23日、カッシーニ土星探査機によって撮影された、土星の衛星であるタイタンの北極にある湖の新しい画像を公開した。

  この画像は、今年7月と9月にタイタン・フライバイを実施した時に撮影した画像を合成したもの。画像中央やや上に写っている黒の部分がメタン(もしくはエタン)の湖とみられる。

   タイタンは土星最大の衛星で、直径約5150km。窒素とメタンの分厚い大気に覆われ、地表温度はマイナス170度。地球のような水循環はないものの、メタンなどの炭化水素が液体状態で存在していると考えられている。特にカッシーニ土星探査機のこれまでの観測で、タイタンの北極には多数のメタンの湖が集中して存在していることが確認されている。

   今回の新しい画像は、タイタンの湖がどのようにして形成されたのか、また、水ではなく、炭化水素の循環による気候サイクルの新しい手がかりになると期待されている。

 写真=NASA。

 ■Cassini Gets New Views of Titan's Land of Lakes
http://www.nasa.gov/mission_pages/cassini/whycassini/cassini20131023.html

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