住友林業と住友共電、北海道紋別市でバイオマス発電事業を開始 発電規模は50MW

2013年10月22日 16:40

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 住友林業と住友共同電力は22日、未利用の林地残材や間伐材等を利用したバイオマス発電会社、および発電所に供給する燃料チップ製造会社の2社を合弁にて設立し、北海道紋別市においてバイオマス発電事業を開始すると発表した。

 紋別市の所有する紋別港埠頭内の工業用地に発電規模50MWのバイオマス発電施設を建設し、長期安定的に電力を供給していく。 なお、今回の事業開始に伴う総投資金額は約150億円の見込み。

 燃料は、発電所に隣接して設置する燃料チップ製造会社からの供給のほか、地域の他社チップ工場から購入する木質チップや輸入PKS(Palm Kernel Shell:ヤシの実のうち、パーム油として使われない実の殻の部分のこと)、補助燃料として一部石炭を利用する計画。オホーツク周辺地域から集荷される林地残材や間伐材が主燃料となるため、地域の林産業関係者や自治体からの協力を得て、林業と発電事業が連係した仕組みの構築を図っていく。

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