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【株式評論家の視点】底入れ反転を受け、相場の強さを確認する展開に
<相場展望>(15~18日)
10月第2週末、11日の東京株式市場は、日経平均が210円高の1万4377円と大幅高で終わった。週間で約380円上昇し、9月9~13日の週の543円高以来の上げ幅となった。相場が底入れから反転上昇相場に移った気配が濃厚である。11日のNYダウも前日比111ドル高の1万5237ドルと、9月27日以来2週間ぶりの高値で終え、強さが続いている。
東京市場も米国市場も、米連邦政府の債務上限について、与野党協議が進展するとの期待から、投資家が運用リスクを取る姿勢を強めてきたことが指摘されている。この米国政治情勢を除けば、日銀短観が予想通りに好調であったほか、中国の景気も時間を追って堅調さを取り戻し、為替市場も円安相場の局面に転換と、市場環境はもともといい状態にあった。その巻き戻しのバネが働き始めているのも当然の流れと思われる。
10月第1週の投資主体別の売買では、海外投資家は111億円の売り越しと5週ぶりに売り越しに転じた。11月のヘッジファンドの決算を前に売りが広がったようだが、そうした売りが一巡したことで、当面の圧迫要因が解消に向かいつつあると評価したい。
一方で国内勢は、個人投資家 が5週ぶりに買い越した。買越額は1773億円で、8月1週以来の大きさ。10月第3週は、2週の底入れ反転を受け、相場の強さを確認する週になりそう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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