日揮、米国で大型エチレン製造プラントを受注 北米で初の大型案件

2013年10月4日 11:35

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 日揮は4日、米大手エンジニアリング会社のフルア社と共同で、米シェブロンフィリップス・ケミカル社が米テキサス州で推進している大型エチレン製造プラント建設プロジェクトを受注したと発表した。なお、同プロジェクトは、北米における大型案件として日揮初の実績となる。

 同プロジェクトは、米シェブロンフィリップス・ケミカル社が計画する世界最大のエタンクラッカー装置を中核とするエチレン製造プラント新設プロジェクト。プラント建設予定地は、同社がテキサス州ベイタウンに保有する既設プラント敷地内。

 日揮は、米大手エンジニアリング会社であるフルア社とジョイントベンチャーを形成(日揮がリーダー)し、エチレン製造プラント(150万トン/年)および付帯設備に係る設計、機材調達、建設工事(EPC)役務を遂行する。日揮は主にプロセスプラントの中核設備等を、フルア社はユーティリティやオフサイトを主に担当する予定。エチレン製造プラントのプロセスライセンサーは仏テクニップ社(旧ショー・ストーン&ウェブスター社)。

 日揮は2004年および2007年に、サウジアラビアにおいて、米シェブロンフィリップス・ケミカル社が出資する合弁企業から大型石油化学プラントに係わる2件の建設プロジェクトを受注・成功裏に遂行しており、今回の受注はこれらに続く同社からの連続受注となる。

 現在北米地域では、シェールガスを原料とするガス化学やLNG、GTL等、数多くのプラント建設計画が具体化に向けて進展している。日揮は、北米における大型案件として初の実績となる今回のプロジェクトの受注を橋頭堡に、今後具体化する新たな計画の実現にも貢献していくことを目指す。さらに、日揮の北米地域におけるプレゼンスを確立するため、年度内にもエンジニアリング子会社を米国に立ち上げ、北米地域におけるさらなるプロジェクトの獲得を目指し、積極的な営業活動を展開していく方針。

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