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東レ:米炭素繊維メーカー・ゾルテック社を約575億円で買収、風力発電・自動車用途を強化
【9月27日、さくらフィナンシャルニュース=東京】 東レ(東・名・札・福:3402)は27日、米国の炭素繊維メーカー、ゾルテック社(本社:米国ミズーリ州セントルイス)を買収すると発表した。同社の全株式を総額約5億8400万米ドル(約575億円)で取得する。
炭素繊維の世界需要は、今後も年率15%以上の成長が期待されている。航空機用途に代表される高機能・高品質を要求する用途では、レギュラートウ(フィラメント数が2万4000本までの炭素繊維)の適用が拡大する一方、近年急速に需要が拡大している風力発電関連用途や今後の拡大が期待される自動車構造体用途では、コストと性能のバランスからラージトウ(フィラメント数が4万本以上の炭素繊維)の採用拡大が見込まれている。
東レはこれまで、高機能・高品質レギュラートウ炭素繊維に経営資源を集中しており、ラージトウ炭素繊維の品揃えをもたなかった。そのため、風力発電関連用途や自動車構造体用途等のより汎用性の高い産業分野の成長をいかに取り込むかが課題だった。今回、ラージトウ炭素繊維の製造販売を手がけるゾルテック社を買収することで、ラージトウ炭素繊維事業に本格参入し、レギュラートウ炭素繊維とは全く異なる分野での事業展開が可能となる。
なお、本件にともなう東レの連結業績への影響については現在精査中とのこと。【了】
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※この記事はSakura Financial Newsより提供を受けて配信しています。
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