Google、NSA関連事件によりデータ暗号化計画を前倒しへ

2013年9月12日 13:09

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 米国家安全保障局(NSA)の監視活動をめぐるスキャンダルを受け、Googleは6月に発表していたデータセンター間のデータ暗号化を強化する計画を数か月ほど前倒しして完了させることにしたそうだ(ibtimesCNETWireWirelessNews本家/.)。

 NSAや英GCHQが進めてきた暗号解読技術により、HTTPSやSSLなどネット上で使われている暗号化技術の大半が無効化されている可能性が判明したためだ。Googleは情報の安全性を強化するため、新しい暗号化技術を導入することを決めていた。

 Googleは、新しい暗号化の取り組みに関する詳細を提供していないが、エンドツーエンドの暗号化を利用する予定だという。そしてすべてのサーバーおよび光ファイバ回線が暗号化されるだろうとしている。なお、Googleは政府機関から国家安全保障上の理由から、データ開示の要請があった場合、それに従う法的義務を負っているため拒否することはできないが、新しい暗号化技術の導入により、政府機関に勝手に解析されることは防ぐことができると考えているようだ。

 また、シリア電子軍、ロシア、中国、イスラエルなどの政府機関や匿名ハッカーグループの脅威に対抗するためにも複数の対策を取り入れるとしている。

 スラッシュドットのコメントを読む | YROセクション | Google | セキュリティ | プライバシ

 関連ストーリー:
Linuxに対し米当局がバックドアを仕掛けたとされるIvyBridgeの乱数生成命令を使うなという要望、Linusキレる 2013年09月11日
暗号化機能付きのDropbox的なクラウドサービス「Client Portal」 2013年09月03日
LavabitとSilent Circle、電子メール暗号化サービスを相次いで中止 2013年08月11日
FBIとNSA、インターネット企業にSSLのマスター暗号化キーを要求 2013年07月27日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事