未来技術遺産としてセメダインC、カシオSL-800など22件が登録

2013年9月7日 13:02

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記事提供元:スラド

国立科学博物館は3日、セメダインCやカシオSL-800、除虫菊を含む蚊取り線香など計22件を未来技術遺産として登録することを発表した。10日に東京・上野の国立科学博物館日本館で授与式が行われ、同日から10月12日までパネル展示も行われる。9月10日のみ、一部は実物資料も展示されるとのこと(プレスリリース: PDF)。

tmp.tar.gz 曰く、 国立科学博物館では、科学技術の発達史上重要な成果を示し次世代に継承していく上で重要な意義を持ち、国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたものを重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)として登録している。今回新たに22件が登録されたことで、重要科学技術史資料は合計135件となる。今回登録される22件は下記の通り。

 放送用4ヘッド可搬型多目的記録再生装置「SV7400B」(1976年) 
 日本最初期の計数形電子算機「TAC」(1959年) 
 機械翻訳実験用計算機「KT-1 (Kyushu Translator-1)」(1958-59年頃) 
 塩化ビニール製造装置「塩化ビニールテスト重合機〈5000L〉・塩化ビニール重合機・塩化ビニール反応1号炉アセチレン発生器」(1950年) 
 産業用ロボット「FANUC ROBOT MODEL1」(1977年) 
 量産型カラーテレビ「D-21WE」(1960年) 
 日本初の水素冷却発電機「64700kVAタービン発電機(TAF-2P-64700kVA-3600rpm-HCH-13200V-60Hz-0.85pf)」(1953年) 
 世界最薄のカード電卓「カシオSL-800」(1983年) (続く...)

 肩掛け携帯電話「ショルダーホン〈100型〉」(1985年)、携帯電話「TZ -802B」(1987年) 
 岩室発電所「1万馬力フランシス水車」(1915年) 
 デジタルカメラ「FUJIX DS-X」(1990年) 
 ベータ型炭化ケイ素粉末 (1979年) 
 国産発電用1号ガスタービン (1949年) 
 ニトロセルロース系ラッカー「セルバ色見本帳 1953版」(1953年) 
 プレハブ住宅「セキスイハムM1」(1971年) 
 国産最初期のパンチカード「レミントン統計カード」(1938年) ほか1点 
 吸入ガス発動機の関連資料一式「製作命令簿〈計37冊〉(1907-68年) ほか3点 
 世界初のレコード用ダイレクト・ドライブ(直接駆動、DD)方式ターンテーブル「SP-10」(1970年) 
 日本初のカラーフィルム「さくら天然色フィルム」(1941年) 
 日本初の合成接着剤「セメダインC」(1938年) 
 ワイヤーロープ製造機械「張打式製綱機」(1889-92年) 
 世界初の除虫菊を含む蚊取り線香「棒状蚊取り線香〈金鳥香〉」(1911-14年) ほか6点 スラッシュドットのコメントを読む | 日本 | テクノロジー

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「答え、一発、カシオミニ」が未来技術遺産に登録される 2008年10月05日

 

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