NY金:反発で1420.2ドル、シリア空爆への警戒感から安全資産に資金逃避

2013年8月28日 07:02

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記事提供元:フィスコ


*07:02JST NY金:反発で1420.2ドル、シリア空爆への警戒感から安全資産に資金逃避

NY金は反発(COMEX金12月限終値:1420.2 ↑27.1)。米国政府が一両日中にもシリアへの空爆を計画しているとの報道を受けて安全資産として金需要が高まり、一時1424ドルまで上昇した。

26日夕方に、オバマ大統領は早ければ数週間内にサマーズ氏がバーナンキ議長の後任に指名する意向であるとCNBCが関係筋からの情報として報じている。バーナンキ議長が現職にとどまらずにサマーズ氏が指名されるシナリオが現実化した際、他有力候補とされるイエレン現副議長は現在の職を退く、との見方が一般的で副議長が現職を退くのならば、来年の連邦公開市場委員会のメンバーは、13年に現職を退くことを発表しているクリーブランド連銀のピアナルト総裁、今月8月31日付けで現職を退くことを明らかにしているデューク理事、バーナンキ議長と12人の投票権を持つメンバーの内4人のスポットが開くことになり、連銀の今後の方向性への不確実性が増すことになる。

共和党のベイナー下院議長は歳出削減の実現なしには債務上限にも応じないとの姿勢を崩していない。「簡単に問題解決に到れることを約束できれば良いと思うものの、申し訳ないがそんなことにはならない」と債務上限問題は2011年時のように大きな問題になる可能性が高いことを示唆している。27日朝方ににルー財務相が、オバマ大統領が債務上限への交渉に応じない、と発言しているが、休暇開けの下院の動きに注目される。《KO》

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