【中国の視点】米QEの縮小:中国の輸出に寄与も、金融不安の発生確率は低い

2013年8月27日 08:12

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記事提供元:フィスコ


*08:12JST 【中国の視点】米QEの縮小:中国の輸出に寄与も、金融不安の発生確率は低い
大手の中信証券は最新リポートで、米経済の回復が確認された時点で米国の量的緩和(QE)が縮小されるため、米国の需要増が中国の輸出に寄与すると指摘。また、米QEの縮小が米ドル高につながりやすいため、これも人民元の上昇圧力を緩和させると強調した。

ただ、短期間内での資金の大量流出を受け、中国の株式市場などにおける一時的な乱高下は避けられないとみられている。一方、中国の経済基盤が良好であるほか、成長も安定しているため、いったん中国から引き揚げられた外資は再び中国に流入する可能性があると予測された。

また、米QEの縮小が中国の金融市場に与える影響が限定的だとの見方も多い。中国の金融市場が完全に開放されていないため、資金の引き揚げによる影響がほかの東南アジア諸国に比べて小さいとみられている

ほかに、中国の外貨準備高が3兆米ドル(297兆円)に達しているほか、政府が20%という高い預金準備率を銀行に課しているため、外資が中国から大量に撤退した場合、為替介入や預金準備率の引き下げなどを通じて金融市場の安定性を保てると分析された。さらに、アジア通貨危機などを教訓に、中国政府が外債特に短期外債などに対して厳しい基準で適用させているため、金融不安が発生する可能性が極めて低いと指摘された。《ZN》

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