NY金:反落で1393.1ドル、利食い優勢も大きな調整の動きは見られず

2013年8月27日 07:01

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記事提供元:フィスコ


*07:01JST NY金:反落で1393.1ドル、利食い優勢も大きな調整の動きは見られず

NY金は反落(COMEX金12月限終値:1393.1 ↓2.7)。オーバーナイトの週末25日に1407ドルまで上昇した後は上げ幅を縮小したが、23日からの2営業日で最大40ドル程上昇していたことから利益確定売りの動きが優勢となったが、大きな調整売りの動きにも欠けて日中安値は午後につけた1388.4ドルに留まった。

資産購入の行方への注目は高いが、連銀幹部の間では依然として足並みが揃っていないもよう。先週末に投票権を持つセントルイス地区のブラード総裁は9月縮小に慎重な見方を示す一方で、投票権を持たないロックハート・アトランタ連銀総裁は「9月に縮小開始するシナリオを否定しない」と発言し、近い内の縮小開始を支持。投票権を持たないサンフランシスコ連銀のウィリアムス総裁は9月の会合に向け「柔軟な姿勢を維持」と話すに留まっている。なお、ロイターのペドロ・デ・コスタ氏はジャクソンホール後に100億ドル規模でも9月に縮小開始が行われると予想している。

ただ、議会による債務上限問題が近づいているタイミングを踏まえて9月縮小に懐疑的な見方も存在する。だが、この問題に関してはオバマ政権は共和党との交渉戦略が定まっていないとも報じられている。《KO》

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