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労働時間規制の特例は過労死促進になると酷評も
記事提供元:エコノミックニュース
社会民主党の福島みずほ前党首は17日、政府が検討している「ホワイトカラー・エグゼンプションは残業代不払い法案であり、過労死促進法案」と厳しく批判した。
ホワイトカラー・エグゼンプションは時間外労働への残業代の支払いや休日、深夜労働に伴う割り増し賃金の支給を義務付けている労働基準法の労働時間規定をホワイトカラーの一部に適用しないで、多忙な時期に集中的に仕事をし、閑散期にまとめて休みをとるなど、労働形態に柔軟性を持たせることにより、生産性を高めようというもの。
安倍内閣は一部の大手企業の年収800万円以上のホワイトカラーやエンジニアらを対象に実験的にスタートさせ、労働界に理解を得ていこうとしている。
制度導入にあたっては本人の同意や労使間の合意を前提にしているが「労働時間を自分で決められる中堅以上の社員」となるとかえって、その実態は仕事にそれなりの権限を任され、業績に対して責任ある立場におかれていることから、過労状態に追い込まれないか、懸念の声も強い。残業代の対象外にもなるため、収入も伸びないという結果になりかねない。
福島前党首は「ホワイトカラー・エグゼンプションは多くの反対で、第1次内閣で上程できなかったもので、労働時間規制をなくせば残業代を払わなくていいし、長時間労働がますますひどくなる」と労働環境の悪化につながるとして、酷評する。
安倍内閣は成果給の拡充や社員への健康管理に関する雇用者責任の強化などで懸念される批判部分をクリアしていきたいもよう。(編集担当:森高龍二)
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