NY金:続伸で1360.9ドル、7月23日の高値を突破

2013年8月16日 07:02

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記事提供元:フィスコ


*07:02JST NY金:続伸で1360.9ドル、7月23日の高値を突破

NY金は続伸(COMEX金12月限終値:1360.9 ↑27.5)。15日の日中安値は1317.9ドルで14日の安値は割らなかった。その後午後になって買われ、7月23日の高値を突破すると一気に1367.9ドルまで買われた。エジプト情勢への懸念や株安に伴い、金への資金シフトの動きが優勢となった。

9月に近づくにつれて、同月資産購入縮小開始へのシナリオが現実的に報じられるなか投票権を持つセントルイス地区のブラード総裁は14日午後に、「9月開始を支持するか決めていない、緩和政策の行方は経済指標次第」と発言している。データ次第、との見解は連銀幹部の間からは頻繁に聞こえるが、次の雇用統計は来月5日の発表予定で、17-18日の連邦公開市場委員会とその後のバーナンキ議長によるプレスカンファレンスの僅か2週間前となる。

6日に投票権を持つメンバーのシカゴ連銀のエヴァンス総裁は、「縮小9月開始のシナリオは明らかに除外されていない」と発言。エヴァンス総裁は春に、「毎月20万人以上の雇用が6カ月続く状態を望む」として緩和政策長期化を示唆していた。それ以降、7月のデータまでで20万人を超えたことはなく、エヴァンス総裁は態度を軟化させている。《KO》

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