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【話題】ユーロ圏が景気後退脱出、その効果は?
■ポルトガルも1.1%成長、ユーロ圏で最大
ユーロ圏のGDP(国内総生産)が7四半期ぶりにプラス成長に転じ、リセッション(景気後退)から脱出した。昨年まではユーロ圏の債務危機問題が株式市場にとって重荷となったが、一転して支援材料となる可能性も出てきた。
8月14日、ユーロ圏主要国およびユーロ圏域内の13年4~6月期GDP速報値が相次いで発表された。ユーロ圏最大の経済大国であるドイツは前期比0.7%増(市場予想は同0.6%増)となり、12年1~3月期以来の高い伸びだった。国内民間・公共消費が牽引した。
フランスは前期比0.5%増(市場予想は同0.2%増)となった。3四半期ぶりのプラス成長で、オランド大統領就任以来で最も高い伸びとなった。投資はマイナスだったが、消費支出や鉱工業生産が押し上げた。
ポルトガルは前期比1.1%増(市場予想は0.5%増)で10四半期ぶりにプラス成長を回復するとともに、ユーロ圏の中で最も高い伸びとなった。オランダは前期比0.2%減とマイナス成長だったが、1~3月期の同0.4%減に比べてマイナス幅が縮小した。
そしてユーロ圏域内(17カ国)では前期比0.3%増(同0.2%増)となり、11年7~9月期以来7四半期ぶりにプラス成長を回復した。6四半期連続(11年10~12月期から13年1~3月期まで)マイナス成長という過去最長のリセッションから脱出した。
■イタリア、オランダ、スペインは引き続きマイナス
イタリア、オランダ、スペインは依然としてマイナス成長だったが、いずれもマイナス幅を縮小し、さらにドイツ、フランス、ポルトガルが市場予想を上回る伸びとなり、ユーロ圏全体のリセッション脱出を牽引した。ユーロ圏内の失業率は依然として高水準であり不透明感も残しているが、ドイツは成長軌道を維持しているとの評価が多く、ドイツが牽引する形でユーロ圏の景気が回復軌道に乗る可能性が出てきた。
■ユーロ圏向け比率の高い日本銘柄に見直し
この結果に対して、18日の欧米株式市場や外国為替市場(欧米時間)の反応は限定的のようだが、日本ではユーロ圏向け売上比率の高い銘柄や、ユーロ圏の景気低迷が全体収益を押し下げていた銘柄などにとって、一つの刺激材料となりそうだ。旭硝子 <5201> 、日本板硝子 <5202> 、マツダ <7261> 、スター精密 <7718> などに注目しておきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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