昭和シェル、川崎市でバイオマス発電 発電出力は49MW

2013年8月7日 13:33

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設備イメージ図(画像:昭和シェル石油)

設備イメージ図(画像:昭和シェル石油)[写真拡大]

  • 建設予定地(画像:昭和シェル石油)

 昭和シェル石油は7日、旧京浜製油所扇町工場跡地(神奈川県川崎市川崎区扇町)に木質バイオマスを燃料とする火力発電所を建設することを決定したと発表した。バイオマスという環境にやさしい燃料を使用したクリーンな発電により、逼迫する国内電力需給の緩和に貢献する。

 建設する発電所の発電出力は49MWで、発電量は約30万MWh(一般家庭約83,000世帯の年間消費量に相当)。使用燃料は木質ペレットやパームヤシ殻。今後2014年5月に着工し、2015年12月の稼働を予定している。

 同プロジェクトは、再生可能エネルギー固定価格買取制度の適用、および後背地に大消費地を有する点や燃料の海上輸送に適した立地条件などのインフラ及びロジスティック面に優位性を有している。

 今回の決定は、昭和シェルが「中期経営アクションプラン」に掲げた、電力事業の「規模の拡大」と「発電源メニューの拡充」を具現化するものであり、電力事業を「石油事業」「太陽電池事業」に続く第三の柱へと育成する成長戦略の一策。今後、扇島パワーステーション3号機の増設や太陽光発電事業の拡大と共に同社の電力事業の基盤を強化するものとなる。

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