NY金:反落で1321.5ドル、大きな調整売りは見られず

2013年7月27日 09:09

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記事提供元:フィスコ


*09:09JST NY金:反落で1321.5ドル、大きな調整売りは見られず

NY金は反落(COMEX金8月限終値:1321.5 ↓7.3)。長期的なダウントレンドが続く中で、6月27日に1179.4ドルまで直近安値を更新した後の買い戻しを続けている。23日に1348.7ドルまで上昇した後は失速しているが、24日には1312.7ドルまで下落、25日に1308.4ドルまで下落した後は買い戻されており、26日の日中安値は25日の安値を下回ることなかった。

25日午後にウォール・ストリート・ジャーナル紙のヒルゼンラス氏が来週30-31日の連邦公開市場委員会に言及。連銀が経済見通しをより明確にすることを見込んでいるとしている。インフレや失業率に関する現在掲げている見通しに関する変更が見られるかに注目されるが、ヒルゼンラス氏は同時に連銀による言葉の変更は連銀の意思に反してマーケットを困惑させることになるシナリオも指摘している。

14年1月で任期が終えるバーナンキ議長はその後にリタイアするとの見方がコンセンサスであり、後任への憶測が多く出回っているが、ホワイトハウスは午後前に、バーナンキ議長後任候補を秋までは決めない見込みだと発表している。この発表からは、既に後任候補を開始していることと同時にバーナンキ議長の続投がないことが見込める。債務上限問題に関するワシントンでの政治的な駆け引きは続いており、今後はこちらの注目が高まることも考えられる。《KO》

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