CIA、気候を制御する方法を研究中

2013年7月22日 11:45

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 米中央情報局(CIA)が、63万ドルの予算と21か月の研究期間をかけ、気候変動の影響とそれに対処するためのジオエンジニアリング技術に関する研究を行っているという。ジオエンジニアリングは、地球の気候システムに人間が工学的に介入して環境操作を行う技術。しかし、ジオエンジニアリング技術は、米国内ではベトナム戦争などの教訓から倫理的にも法律的にも慎重な扱いとなっている模様。そのため、まずは潜在的な危険性を評価する方法や国家安全保障への影響を調査することを行っているようだ(The Verge本家/.)。

 CIAは資金供給のみに特化、ジオエンジニアリング技術の研究自体は全米科学アカデミーや政府の科学系非営利団体に任せているという。現在、研究が進められているのは、地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)を吸収する二酸化炭素除去(CDR)と、太陽光の反射をふやすことなどで、地球の気温上昇を制限する太陽放射管理(SRM)という二つの地球工学技術であるらしい。なお、調査結果の最終報告書は、2014年の秋に公開される予定としている。

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