ロシア、機密保持のため電子タイプライターを導入

2013年7月12日 17:23

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ロシア連邦警護庁(FSO)が、電子タイプライター20台の購入を決めた。元米中央情報局職員が暴露した情報監視問題を受けて、PCで作成した極秘文書を第三者に読み取られるリスクを回避するための措置だそうである(時事通信の記事)。

 電子タイプライターは現在でも、ロシア国防省などで極秘文書作成に使われている.そして元ロシア連邦保安局長官のコワレフ下院議員は「セキュリティの観点からいうと、電子的なコミュニケーションには脆弱性がある」「秘密保持のためには、手書きやタイプライターのような原始的な方法が好ましい」などと述べている(Telegraphの記事)。

 /.Jer諸氏には,ハイテクな問題へのローテクな対処法や、「一方ロシアは……」をネタにして盛り上がっていただければ幸いである.

 時事通信の記事では「ワープロ」となっているが、電子タイプライターはワープロとは異なるもので、ディスプレイは搭載されておらず、メモリ内に格納したテキストを編集するといった機能はない。

 ただ、本家/.によると、過去にFSOのスパイがIBMの電子タイプライタにキーストロークロガーを組み込んでドキュメントを盗み出そうとしていたことがあったそうだ(QCC Interscan)。

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