豊田通商の子会社が木質バイオマス発電事業に参入、島根県で事業開始

2013年7月11日 12:23

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 豊田通商は10日、同社の子会社である株式会社エネ・ビジョン(本社:名古屋市)が新たに木質バイオマス発電事業に参入し、子会社「合同会社 しまね森林発電」を設立したと発表した。

 エネ・ビジョンは、森林資源の有効活用による森林環境の改善、再生可能エネルギーの普及促進の観点から、島根県において木質バイオマス発電事業に参入する。木質バイオマス発電事業の計画においては、立地条件に加えて豊富な森林資源が必要であることから幾つか候補地を検討してきたが、今回、全ての条件が合致した島根県において事業を開始する。

 同発電事業の規模は12.7MW(発電端)、10.8MW(送電端)を予定している。使用する燃料は、間伐材や林地残材を中心とした国内の未利用材が大半を占め、一部輸入のPKS(やしの種子がら)を混焼させる予定。

 国産材は島根県素材流通協同組合から調達を行う。建設予定地は島根県江津市の工業団地で、主要な設備は循環流動層ボイラ、蒸気タービン発電機で構成される。年間予定発電量は約86,000MWhを想定し、収入は年間最大約24億円を予定している。今後建設に入り、2015年4月の稼働開始を目指す。

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