MastercardとVisa、VPNプロバイダへの決済処理停止を要求

2013年7月5日 17:44

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 MastercardとVisaにて、VPNサービスを提供する企業に対し決済処理を停止させる動きがあるようだ。スウェーデンの決済代行企業Payson社に「政策の変更」という理由で決済停止の連絡が送られたとのことで、VPNサービスに対する支払い停止がMastercardとVisaからこの決済停止を解除する条件であることが分かったという。同社の顧客にはスウェーデンのBitTorrent検索サイト「The Pirate Bay」が運営するVPNサイト「iPredator」があり、これが問題になっている可能性があるという(TorrentFreakWikiLeaks本家/.)。

 The Pirate Bayの共同創設者であるPeter Sunde氏は「米国企業は彼らのプライバシーに関わることは抗議するが、非アメリカ系企業に対しては匿名などの自由を与えない。これでは、非アメリカ系企業に対してNSAはスパイし放題だ」とコメントした。

 こうしたアメリカのカード会社などの決済停止圧力はWikiLeaksに対して行われたことでも知られている。WikiLeaksの件は、2013年4月にアイスランド最高裁判所がWikiLeaksに対するカード会社の支払い停止は契約違反であるという判決を下した。この結果、カード会社は寄付金の入金処理や罰金を支払うことを命じられている。Peter Sunde氏も同様の法的措置を行うことで対抗することを検討しているという。

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