関連記事
(インド)ホンダが目覚しく躍進、逆風はねのけ王者スズキに肉薄
記事提供元:フィスコ
*09:14JST (インド)ホンダが目覚しく躍進、逆風はねのけ王者スズキに肉薄
ホンダ<7267>の四輪子会社、ホンダ・カーズ・インディア(HCI)が今年4月に投入したディーゼルエンジン搭載のコンパクトセダン「アメイズ(Amaze)」が売れている。
同社初となるディーゼルモデルの投入が奏功し、市場シェアはスズキ<7269>子会社の最大手マルチ・スズキに肉薄。インド自動車工業会(SIAM)が6月11日発表した統計によると、HCIの5月の国内販売台数は前年同月比9.75%増の1万1342台となり、マルチ・スズキ、韓国・現代自動車、マヒンドラ・マヒンドラ、タタ自動車に次ぐ5位に浮上。商用車が中心のマヒンドラとタタ自動車を除けば、乗用車部門ではシェア3位に躍り出たことになる。
HCIのアメイズは今年5月と6月にマルチ・スズキのベストセラー「スウィフト・デザイア」を上回る販売台数を記録。インドでは政府管理価格によって低く抑えられているディーゼルが、割高なガソリン車よりも人気が高い。ガソリン車が中心のマルチ・スズキでは、5月の販売台数が前年比13.03%減の7万7821台と苦戦した。
なお、その他の日系自動車メーカーでは日産<7201>子会社の5月の販売が前年比33.72%減の2080台、トヨタ<7203>が同35.34%減の1万23台と、そろって2ケタ減を記録。金利高や物価高で消費マインドが鈍る中、自動車業界全体に逆風が吹き荒れている。
HCIのアメイズの販売価格は首都ニューデリーで60万2900ルピー(約102万円)から。スズキのスウィフト・デザイアの59万9500ルピーとほぼ同じ価格設定だが、アメイズの納車待ちは4-5カ月まで延びているようだ。《RS》
スポンサードリンク