プロトンロケット打ち上げ失敗、空中で分解

2013年7月2日 15:30

印刷

記事提供元:sorae.jp

Image credit: Tsenki TV

Image credit: Tsenki TV[写真拡大]

  ロシア連邦宇宙局はモスクワ夏時間7月2日6時38分(日本時間11時38分)、ロシア衛星測位システム「グロナス(GLONASS)」の衛星、「グロナスM(Glonass-M)」3基を載せたプロトンロケット(プロトン・ブリーズM)を、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地から打ち上げたが、打ち上げ直後にロケットが制御不能に陥り、空中で分解しながら地面に墜落した。

  ロシア連邦宇宙局によると、プロトンロケットは打ち上げの約17秒後に問題が発生し、エンジンが緊急停止され、発射台から約2.5km離れた場所に墜落し、爆発した。今のところ、けが人は確認されていないという。ロシア連邦宇宙局は既に調査委員会を設置し、今後の対応と失敗原因の特定を急いでいる。

  プロトンロケットの前回の打ち上げ失敗は2012年12月の通信衛星ヤマル402で、それからわずか7ヶ月しか経過していない。また、公開された打ち上げの中で、打ち上げ時にロケットが爆発するほどの大失敗は、2007年1月のゼニート3SLロケット以来となる。

 ■О пуске ракеты-носителя «Протон-М»
http://www.roscosmos.ru/main.php?id=2&nid=20191

 【関連記事】
プロトンM/ブリーズMロケット、通信衛星SES-6を打ち上げ
プロトンM/ブリーズMロケット、通信衛星ユーテルサット3Dを打ち上げ
プロトンM/ブリーズMロケット、通信衛星アニクG1を打ち上げ
プロトンMロケット、通信衛星サットメックス8を打ち上げ
プロトンM/ブリーズMの失敗原因を特定、3月に打ち上げ再開へ

関連記事