今日の為替市場ポイント:中国の金融不安が増幅するとの見方はやや後退

2013年6月26日 08:24

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記事提供元:フィスコ


*08:24JST 今日の為替市場ポイント:中国の金融不安が増幅するとの見方はやや後退

昨日25日のドル・円相場は、東京市場では98円07銭から97円28銭で軟調推移。欧米市場では、一時98円03銭まで反発し、97円81銭で取引を終えた。

中国人民銀行当局者(凌濤氏)は25日、「流動性の不足しているいかなる銀行にも流動性供給を行なう」、「すでに一部の金融機関には流動性を供給した」、「銀行システムの資金流動性を管理するために様々な手段を用いる」との声明を発表した。市場参加者の間では、中国発の金融不安に対する懸念が高まっていたが、中国人民銀行が市場流動性の維持を表明したことから、金融不安が増幅するとの見方はやや後退している。

市場参加者の間でからは、「中国人民銀行が市場流動性を維持したことは適切な対応だった」との声が聞かれた。ただし、中国の金融当局が「資産バブル」が膨れ上がることを放置するとは思えない。中国の金融市場は飛躍的な発展を遂げているが、主要先進国で何度もみられた「バブル発生と崩壊」に直面する可能性は増大している。

中国政府、中国人民銀行は市場流動性を維持した場合、新たなバブルが醸成されることを懸念しているのではないか、との見方もある。中国人民銀行による「バブル退治」は日本、欧米諸国が想像するよりも荒療治になるかもしれない。

本日26日のドル・円は、98円前後で取引される見込み。中国の金融システム不安に対する懸念は緩和されており、リスク回避的な円買いは一服するとの見方が多い。日経平均株価、上海総合指数の上昇が期待されており、ドル・円は底堅い動きを続ける可能性がある。《KO》

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