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写真家アンドレアス・グルスキーの個展日本初開催 - すべてが等価に広がる独特の視覚世界
ドイツの現代写真を代表する写真家アンドレアス・グルスキー(Andreas Gursky)による日本初の個展が、国立新美術館にて開催される。期間は2013年7月3日(水)から2013年9月16日(月・祝)まで。グルスキーはデジタル化が進んだ現代社会に相応しい、すべてが等価に広がる独特の視覚世界を構築し、国際的な注目を集めている写真家。
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2011年11月に行われたオークション「クリスティーズ・ニューヨーク」で、彼の代表作のひとつである《ライン川 II》が、現存する写真家の作品として史上最高額の約433万ドル(約3億4千万円)で落札されたことは耳に新しい。
今回の展覧会では、1980年代の初期作品をはじめ、代表作である《99セント》、《ライン川II》、《F1ピットストップIV》、《ピョンヤンI》、《東京証券取引所》、《カミオカンデ》や、最新作《カタール》にいたるまで、グルスキー自身が厳選した約65点の作品が一堂に会す。なかでも、ヴィクター&ロルフ(VIKTOR & ROLF)のショーでモデルが等間隔にいるほんの僅かなタイミングを捉えた写真は、圧巻の一言。まるで抽象絵画のような写真は、写真を使った画家とも言えるグルスキーが開拓した新たな境地でもある。
展示会場は初期から最新作までを順番に並べるのではなく、独自の方法によって構成される。撮影時期や大きさも異なる写真を並置する斬新な展示は、個々の写真を際立たせるとともに、展示室全体を一つの完璧な作品のよう。本展覧会では、グルスキーの写真世界の魅力が余すところなく紹介される。
【展覧会概要】
アンドレアス・グルスキー(Andreas Gursky)展
会期:2013年7月3日(水)~2013年9月16日(月・祝)
時間:10:00~18:00 ※金曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週火曜日
場所:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
URL:http://gursky.jp/
【アーティスト紹介】
アンドレアス・グルスキー(Andreas Gursky)
1955年に旧東ドイツのライプツィヒで生まれ、幼少期に西ドイツに移住。1977年から1980年まで、エッセンのフォルクヴァング芸術大学でオットー・シュタイナートやミヒャエル・シュミットらの指導のもとヴィジュアル・コミュニケーションを専攻し、その後、1980年から1987年まで、デュッセルドルフ芸術アカデミーで写真界の巨匠ベルント・ベッヒャーに師事。 そして、カンディダ・ヘーファー、アクセル・ヒュッテ、トーマス・ルフ、トーマス・シュトゥルートらとともに、ベルントと妻ヒラの指導を仰いだ「ベッヒャー派」の一人としてその名を知られるようになる。グルスキーは、2010年よりデュッセルドルフ芸術アカデミーの自由芸術学科を担当し、後進の指導にあたっている。
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