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【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】米FOMCが焦点、週前半は先物次第で神経質な展開、イベント通過後は下値固め
<相場展望>(17~21日)
■リバウンド狙いの可能性も
来週(6月17日~21日)の株式市場は、引き続き先物次第の展開が想定される。19日の米FOMC(連邦公開市場委員会)声明とバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見が焦点となり、外国為替市場や債券市場の動向を睨みながら依然として神経質な展開となりそうだ。
前週末14日にはメジャーSQを通過して日経平均株価は4営業日ぶりに反発したが、その反発力は鈍く底入れムードには程遠い動きだった。さらに14日の米国市場では6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が市場予想を下回ったことなどで、ダウ工業株30種平均株価が前日比105ドル90セント下落し、外国為替市場のドル・円相場は1ドル=94円近辺と円高方向に傾き、CME日経225先物(円建て)は1万2515円で大幅安となった。
そして来週は17日~18日のG8(主要8カ国)首脳会議、18日~19日の米FOMC、声明発表後のバーナンキ米FRB議長の記者会見と重要イベントが続く。このため手控えムードも強く、週前半は依然として先物次第で神経質な展開となりそうだ。
注目の米FOMCでは金融政策の現状維持が予想されるが、声明発表後の記者会見でバーナンキ米FRB議長が出口戦略、すなわち量的緩和策の縮小開始時期や縮小ペースについて、どのように示唆するかが焦点となる。
米FOMC前の週前半には思惑が交錯する可能性もあるが、こうした重要イベントが通過する週後半には、徐々に落ち着きを取り戻して下値を固める展開が期待され、リバウンド狙いの動きが優勢になる可能性もありそうだ。
物色面ではアベノミクス成長戦略関連の個別銘柄に加えて、売られ過ぎなどで指標面に割安感が台頭している銘柄を下値で仕込む好機となりそうだ。さらに、7月10日~11日の次回の日銀金融政策決定会合に対する期待感が先行する可能性もあり、金融緩和メリット関連にも再度注目しておきたい。
その他の注目スケジュールとしては17日の日本4月第3次産業活動指数、米6月ニューヨーク州製造業業況指数、米6月住宅建設業者指数、18日の独ZEW景気期待指数、米5月消費者物価指数、米5月住宅着工件数、19日の日本5月貿易統計、20日の中国6月製造業PMI速報値(HSBC)、ユーロ圏6月総合・製造業・サービス部門PMI速報値、米5月中古住宅販売、米5月景気先行指数(コンファレンス・ボード)、米6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米6月フィラデルフィア地区連銀業況指数、米6月製造業PMI速報値(マークイット)、21日のユーロ圏4月経常収支、EU財務相会合などがあるだろう。
その後は6月27日~28日のEU首脳会議、7月4日のECB理事会、7月5日の米6月雇用統計、7月10日~11日の日銀金融政策決定会合、7月17日~18日のバーナンキ米FRB議長の議会証言、7月30日~31日の米FOMCなどが予定されている(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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