NY金:反発で1386.0ドル、大きな反発の動きは見られず

2013年6月11日 07:02

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記事提供元:フィスコ


*07:02JST NY金:反発で1386.0ドル、大きな反発の動きは見られず

金は反発(COMEX金8月限終値:1386.0 ↑3.00)。先週6日に1423.3ドルまで上昇したが、レジスタンスのある1423ドルでは買いの動きが加速することはなく、上値の重い動きが続き通常取引開始後には10日は1375.1ドルまで下落。その後は買い戻されたものの、5月19日につけた1336.3ドルに近づいても大きな反発の動きは見られなかった。

連邦公開市場委員会での投票権を持つセントルイス地区連銀のブラード総裁が「インフレの低下は資産購入を長引かせることもあり得る」と発言。氏は以前、「時期が来た時の量的緩和の縮小ペースは個人的に100-150億ドルが適当との見解」と述べていたが最近はスタンスを変えているようだ。週末にはクレディ・スイスが連銀は9月に100億ドルの債券購入縮小を発表するとの見通しを示している。

なお、フィッチ、ムーディーズと違い、2011年に米国ソブリン債をトリプルAから引き下げているS&Pは、米国見通しをネガティヴから安定に引き上げ、短期的に見てソブリン債格付けを引き下げる可能性は3分の1との見解を示している。《KO》

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