伊藤忠、南アフリカでアフリカ最大級の太陽光発電設備建設に着手

2013年6月7日 12:57

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 伊藤忠商事は7日、同社が37.5%を出資するスカテック・ソーラー社(ノルウェー)が2012年5月の入札で南アフリカ政府より優先契約交渉権を獲得した第2期太陽光発電事業(合計115MW)について、2013年5月9日付で20年間の売電契約を国営電力会社Eskomと締結したと発表した。また、同国の銀行との融資契約も締結し、2014年末頃の稼働開始を目指して建設着工した。

 同事業においては、160haの敷地に約46万枚の太陽電池パネルを敷き詰めることで年間225GWh以上の発電量を見込んでおり、約53,000世帯相当分の消費電力を賄うと同時に、年間190,000トンのCO2削減効果が期待できるという。

 南アフリカ政府が将来的に電力需要の約2割を太陽光をはじめとする再生可能エネルギーにより賄うという目標を設定する中、同案件はREIPPP制度に基づき推進されるもの。なお、REIPPP制度とは、南アフリカ政府が同国内での再生可能エネルギー導入を推進するため、政府保証の元、国営電力会社ESKOMを通じて再生可能エネルギーにて発電された電力を買い取る制度のこと。

 また、今回の案件により、スカテック・ソーラーの同国における太陽光発電設備容量は第1期(75MW)と合計で190MWとなり、大型太陽光発電所の開発から建設・保有を手がける太陽光システムインテグレーターとしてのアフリカでの地位を確固たるものとする。

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