IBMはルンバベースのロボットでデータセンターの温湿度を管理している

2013年6月7日 07:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 お掃除ロボット「ルンバ」を開発・販売しているiRobot社は、研究用としてルンバをベースとしたプログラマブルなロボット「iRobot Create」を販売している(ITmedia)。IBMがこのiRobot Createを使い、データセンターの温湿度を管理しているそうだ(TechWeekEurope本家/.)。

 IBMが作成したiRobot Createベースのこのロボットには、温度・湿度センサーやカメラなどが付けられたポールが立てられており、データセンター内を移動して温度と湿度のデータを収集。収集されたデータから空調の行き届いてない場所や冷気溜まりなどを見つけ出し、より効率的な温度管理に役立てられているとのこと。また、カメラを利用することで何か問題が起きたときなどにリアルタイムで映像を確認できるとのことだ。

 さらに、最近ではRFIDタグのスキャン機能を搭載したアップグレード版も作られ、温湿度データを収集しながらデータセンター内のサーバーやストレージ、ネットワーク機器などに付けられたRFIDタグを読み取ることで資産管理も行えるようになったそうだ。将来的にはタグを使わずに資産管理できるようにすることで、さらなるコスト削減に繋げたいという。

 IBMでは計11体の「監視ロボット」を作成、9体は自社のデータセンタに、残りの2体は顧客に配置済みとのこと。今後はさらに数を増やしていく計画とのことだ。

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