三井物産、南アフリカで火力発電事業に参画

2013年6月6日 19:20

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プロジェクトサイト地図(画像:三井物産)

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 三井物産は6日、南アフリカで初の大型IPP(独立系発電)事業に参画すると発表した。三井物産が英国投資子会社通じて出資する発電事業会社2社が、6月3日に南アフリカ電力公社(Eskom社)と長期売電契約を締結した。

 同事業は、南アフリカ南東部のダーバン市(Avon Project)、並びに南部のポート・エリザベス市近郊(Dedisa Project)の2か所に、設備容量合計1,005MW(Avon Project:670MW、Dedisa Project:335MW)のディーゼル焚火力発電所を建設し、発電所完工から15年間にわたり発電事業を行うもの。Eskom社に売電される電力は南部の主要都市近郊に供給される予定。

 同事業の総事業費は約1,000億円(約7億8千万ユーロ)で、所要資金の一部については、事業会社が南アフリカの銀行団からプロジェクトファイナンスベースで調達する予定。商業運転開始は、Avon Projectが2016年第1四半期、Dedisa Projectは2015年第3四半期を見込んでいる。

 なお、同事業会社には、三井物産のほか、大手IPP開発者であるGDF SUEZ社、及び現地企業2社が投資子会社経由で出資している。

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