アジャイルがユーザーや顧客企業に嫌われる理由

2013年6月6日 19:08

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 「アジャイル」なソフトウェア開発がここ数年注目されているが、アジャイルなソフトウェア開発において特徴的な反復 (イテレーション) や柔軟性といった手法は、顧客やユーザーにとってはまとまりも終わりも無い開発手法に見えるという。これを取り上げたITWorldのブログ本家/.にて話題になっている。

 アジャイル開発を好む開発者は多い。イテレーションはユーザのニーズを的確に反映できるだけでなく、対応すべき要件があがってきたとしても問題が大きくなる前に対処することが可能だ。各要件に一つずつ取り組むため、きちんとフィードバックを受けて問題が無いことを確認してから次の要件に着手することもできる。

 しかしユーザにとってみると、アジャイル開発は不透明で分かりづらく、故に不安を生んでしまうもののようだ。まるで開発プロセスが無く、開発方針も定まっていないように見えると、アジャイルプロジェクトに加わったとある人はコメントしている。

 顧客の不安はアジャイル開発の特徴の裏返しでもある。期日や予算が固定されたプロジェクトに慣れている顧客の目にはアジャイルプロジェクトは非常に曖昧にうつるものだ。これを解消するには開発者は顧客が不安を持っていることを念頭に置き、その時点で決まっている設計やスケジュールを共有することだという。ただ、共有した全体像が義務という足かせになってしまわぬよう注意が必要とのことだ。

 /.J諸兄方はアジャイルプロジェクトに携わるにあたり気を付けていることなどあるだろうか?

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