BSAの「正規ソフトウェアは経済効果が高い」という主張とオープンソースの経済的優位性

2013年5月31日 08:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ソフトウェアの権利保護活動を行っている団体BSAが、「合法的なライセンスで運用されている正規ソフトウェアは海賊版ソフトの3倍以上の経済的価値をもたらす」という報告をまとめた。それによると、正規ソフトウェアへの投資対効果は発展途上国で最も高く、各国のGDPにUSドル換算で平均437ドルの価値をもたらすとしている。

 この調査に対し、COMPUTERWORLD紙でGlyn Moody氏はこの調査に疑問を呈している。同調査はアジア太平洋の15諸国を含む世界95諸国を対象にして行われたとしているが、この中にはあのジンバブエも含まれている。ジンバブエの場合、1ドルの投資で1918ドルというかなり異常なリターンを生み出すとされており、同国を調査対象に入れたのは問題があるのではないかとしている。

 その上で同氏は、こうした海賊版によるリスクはライセンス料金の不要なオープンソースソフトウェアを使用すれば解決するということを逆説的に示したものだとして評価している(CONPUTERWORLDBSA本家/.)。

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