イタリアで「Facebook上でのいじめ」が原因と見られる少女の自殺事件が発生、Facebookへの取り調べが行われる

2013年5月30日 07:00

印刷

記事提供元:スラド

eggy 曰く、 イタリアで、14歳の少女Carolaina Picchioさんが3階の寝室から飛び降りて自殺するという事件が発生した。Picchioさんは15歳から17歳の男子8名からFacebook上で中傷などを受けていたという。これを受けて、イタリアの保護者団体Italian Parents AssociationがFacebookを刑事告訴した。結果的にFacebookが自殺に追い込むことを助けた、という主張だ。イタリア検察はFacebookに対する取り調べを開始しているとのこと(本家/.Guardian記事)。

 少年らは、Picchioさんが酔っぱらってトイレでグッタリしている様子を撮影した動画をFacebook上に投稿、寄ってたかって中傷していた。問題となっている動画は削除依頼を受けていたにもかかわらず何日間も残っていたとし、検察側は削除依頼に速やかに対応しなかったFacebook社員に対し、取り調べを行う構えを見せている。

 またイタリアでは法律上、18歳未満の未成年者が契約を結ぶことが禁じられているが、Facebookはプライバシーに関わる情報の取り扱いについて、保護者の承諾なしに未成年者と契約を結んでいる。今回の自殺事件が引き金となり、保護社団体がヨーロッパで初めてFacebookを刑事告訴することとなった。

 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | Facebook | 教育 | SNS

 関連ストーリー:
安心ネットづくり促進協議会、ネットが青少年に及ぼす悪影響を定量調査 2013年02月01日
アメーバピグ、15歳以下の利用者への機能制限を発表、それに対し9000件以上のコメントが寄せられる 2012年03月13日
「信頼の証」としてパスワードを交換する青少年たち 2012年01月23日
埼玉県、専属の「ネットいじめ監視員」を採用予定 2009年03月07日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事