AmazonやGoogle、Appleは結局税金を払わない

2013年5月22日 14:45

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 英国内でAmazonやGoogle、Appleなどの企業による租税回避が大きな問題となっている。AmazonやApple、Googleは英国内で大きな売り上げを出しているにもかかわらず、タックスヘイブンなどの回避策により売り上げに見合う税金を払っていない(V3.co.uk本家/.)。

 たとえばAppleは各国の税制の違いを利用し、「居住地がない」ことにして法人税の支払いを最小限に抑えていると言われている(ウォールストリートジャーナル)。Amazonは2012年は英国内で43億ポンドの売上高があった。さらに、英国政府から助成金250万ポンドを受けとっているにもかかわらず、事実上10万ポンドしか税を支払っていない。Googleは2012年の売上高は32億ポンドで、支払った税金は340万ポンドだった。

 これらの企業に税金を支払わせようと英国政府は活発に動いているが、V3.co.ukのMadeline Bennett氏はこうした行為は見かけ倒しに過ぎないという。とんなに税を取るための活動を強化しても、これら企業への助成金の支払い(たとえば農村部の携帯電話向け無料Wi-Fiプロジェクトなど)などでこれらの技術企業に税金が返還されてしまうからだそうだ。イギリスの中小企業にとっては不幸なことだとしている。

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