JFEスチールの西日本製鉄所、世界で初めて累計粗鋼生産量4億トンを達成

2013年5月15日 18:09

印刷

 JFEスチールは14日、同社西日本製鉄所(福山地区)において累計粗鋼生産量が4億トンに達したと発表した。1966年7月に広島県福山地区で第1分塊工場が稼働してから46年10ヶ月での達成で、単一事業所としては世界で初めてとなる。

 西日本製鉄所は1966年の第1製鋼工場稼働以降、製鉄所の規模拡大に伴い第2、第3と順次製鋼工場を建設し、第3製鋼工場が稼働する1973年までのわずか7年間で世界最大規模の製鉄所を完成させ、1975年度の生産ピーク時には福山としての最高粗鋼生産量(年間1,343万トン)を記録した。その後も世界トップレベルの生産量を維持し、1978年に累計粗鋼生産量1億トン、1991年に同2億トン、2003年に同3億トンを達成している。

 2003年のJFEスチール発足後も年間1,000万トン規模の操業体制を維持し、2010年の第3製鋼工場第7連続鋳造機の稼働により福山地区年産1,300万トン体制が整った。

 製鋼工場の各プロセス(転炉、連続鋳造機、二次精錬)では、操業の安定化、コスト合理化、省エネルギー、環境調和等の観点から新しい製鋼操業技術の開発を積極的に推進し、連続鋳造技術の向上による高品質鋼の生産技術の確立、低溶銑配合操業によるCO2削減、使用耐火物の徹底したリサイクル技術の確立等の実績をあげてきた。今後も安定的に高品質鋼の生産を行い、国内鉄鋼業の発展に寄与していく方針。

関連記事