中越パルプ工業が発電事業を開始、バイオマスと太陽光

2013年4月15日 11:10

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 中越パルプ工業は12日、鹿児島県薩摩川内市に、再生可能エネルギー固定買取制度を利用した発電事業を目的とするバイオマス燃料発電設備および太陽光発電設備を設置すると発表した。自然エネルギーの有効活用を実現し、地球環境負荷の低減・循環型社会への貢献を推進する。

 中越パルプはこれまで、森林資源の有効活用を目的に、鹿児島県を中心とした九州中南部地域の間伐材や竹材の集荷拡大に努めてきた。この経験とこの地域での強い集荷基盤を活かし、さらなる未利用間伐材の利用促進を図るため、今回、木質バイオマス燃料を使用した発電事業に参入する。

 具体的には、川内工場内にバイオマス燃料発電設備を設置する。発電能力は約25MW。投資額は約85億円。売電により約48億円/年の売上を見込んでいる。発電開始時期は2015年11月。

 また、中越パルプは、鹿児島県薩摩川内市が進めている「次世代エネルギー導入を通じたまちづくり」の取り組みの一環として、太陽光発電設備を同市内に設置する。発電能力は1,810kW。投資額は約5億円で、売電により約0.7億円/年の売上を見込んでいる。発電開始時期は2013年8月。

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