ナカバヤシが木質バイオマス発電事業へ参入、約30億円を投資

2013年4月12日 17:08

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 印刷製本関連事業やステーショナリー関連事業を主要事業としているナカバヤシは12日、再生可能エネルギーの利用促進、森林資源の有効活用による森林整備への貢献などの観点から、木質バイオマス発電事業へ参入すると発表した。ナカバヤシは島根県に製造事業所を有しており、立地企業として島根県の豊富な森林資源を有効活用し、更には地元の林業振興に貢献することを目指す。

 木質バイオマス発電所を島根県松江市に新設し、2016年3月期第1四半期に発電を開始する。発電材料には間伐材や未利用木材など島根県内産を中心とした国産木材チップを使用し、地産地消を実現する。

 発電出力は約6,250kW、年間発電量は約4,342万kWh、売電収入は約13億円を見込んでいる。また、発電以外にも、間伐材を使用した製品の開発や、ボイラーから排出される焼却灰の有効活用のために研究開発を進め、資源の有効活用を図る。

 今回新たに子会社を設立し、同子会社が木質バイオマス発電所を建設、運営する。資本金は4億円とし、資源・環境事業に注力している日本紙パルプ商事、地元企業の三光株式会社が資本参加する。出資比率は、ナカバヤシが55%、日本紙パルプ商事が40%、三光株式会社が5%となる。さらに、ナカバヤシは設備投資のために約30億円を投じる。

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