【狙い場・買い場】雌伏4年の常和HDは相次ぐファイナンスを乗り越えて収穫期入り

2013年4月5日 12:50

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  常和ホールディングス <3258> は、2009年6月に東証第2部に公開価格1720円で新規上場され、以来約4年間、同公開価格を下回る雌伏期が続いたが、株価は、ようやく「アベノミクス」の追い風を受け上昇転換してきた。昨年8月、今年3月とファイナンスが続いて株価は、そのたびごとに窓を開けて下ぶれたが、公示地価が底打ちから上昇転換の兆しを強めたことで窓を埋めてきており、積極的な不動産投資による「ストック型ビジネスモデル」の収穫期入り接近を示唆している。前日4日に日銀が発動した異次元の追加金融緩和策、不動産投信の買い入れ枠増加もサポートし、PER15倍台の大幅割安修正が期待できそうだ。

  同社は、昨年8月の第3者割当増資(発行価格1384円)に続いて、今年3月4日払い込みで新株式発行(同1732円)・株式売出しを実施、約61億円の資金を調達した。株価は、このファイナンスを嫌って年初来安値1611円まで急落した。ただ同資金は、前2013年3月期下期に予定している賃貸オフィスビルやホテル用地など4物件の合計取得資金233億7400万円の一部に充当予定で、取得物件のうち賃貸オフィスビルの2物件が、入居率100%となっているだけに即戦力として業績寄与が予想されるだけに、同ファイナンスの払い込み終了後に上場来高値2597円まで買い直され、25日移動平均線水準で下値を固めてきた。

  同社の物件取得はこれだけにとどまるものではない。昨年12月に開示した中期経営計画は、自社物件を積極的に保有し高稼働させるストック型ビジネスモデルを強化することを基本としており、最終年度の2016年3月期に保有ビル40棟を目指して3年間で300億円の物件を取得するとともに、ホテル事業でも、保有・運営ホテルの20店舗、4000室を目指し同200億円の投資を計画している。このため業績も大きく拡大、最終年度の純利益は40億円と前2013年3月期見込み20億円(前々期比29%増)の倍増を目標としている。

  株価は、公開価格比40円高の1760円で初値をつけ1830円まで買い進まれたが、上場人気の一巡で上場来安値999円まで売られ、2011年2月の東証1部指定替え時も1546円が上値限界となって、公開価格を下回る低迷が続いた。不動産市況にアゲインストな環境が続いたためだか、昨年11月以来の「アベノミクス」効果でようやく好実態評価が高まってきた。PER15倍台の割安修正で上場来高値を更新し、さらに2009年高値から同安値への調整幅の倍返し2661円が当面の上値目標となろう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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