【アナリストの眼】ゼリア新薬工業は業績進捗率高水準で上振れ期待、株価は12年3月高値を突破して先高感強める

2013年4月4日 09:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  中堅医薬品メーカーのゼリア新薬工業 <4559> に注目したい。消化器分野を主力とする医療用医薬品事業と、一般用医薬品などのコンシューマーヘルスケア事業を展開している。株価は12年3月の高値を突破して先高感を強めている。

  前期(13年3月期)連結業績見通しは2月5日に純利益を増額修正して、売上高が前々期比5.3%増の560億円、営業利益が同0.7%増の46億円、経常利益が同1.9%増の45億円、純利益が同22.3%増の35億円としている。医療用医薬品事業では、H2受容体拮抗剤「アシノン」や亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」が薬価改定の影響を受けるが、主力の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が好調を維持している。コンシューマーヘルスケア事業では「コンドロイチン群」が苦戦しているが、主力の「ヘパリーゼ群」がコンビニ向けなどに好調な模様である。純利益については研究開発減税が寄与する模様だ。通期予想に対する第3四半期累計(4~12月期)の進捗率は売上高が72.0%、営業利益が75.7%、経常利益が81.6%、純利益が93.6%であり、通期上振れの可能性もありそうだ。さらに今期(14年3月期)についても堅調な推移が期待されるだろう。

  なお3月25日に、アステラス製薬<4503>と共同開発の機能性ディスペプシア(FD)治療剤「アコファイド錠」について、厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表している。ローマⅢ基準(機能性消化器疾患の国際的診断基準)で診断されたFD患者を対象に有効性を証明した世界初のFD治療剤として、世界に先駆けて日本で発売されることになるとしている。

  株価の動きを見ると、緩やかだが着実に水準を切り上げている。3月11日に1498円を付けて1月4日の1459円を上抜け、さらに3月26日には1527円まで上値を伸ばして12年3月の1509円を突破した。4月2日は地合い悪化の影響を受けて1413円まで下落したが、4月3日には急反発している。4月3日の終値1452円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS84円66銭で算出)は17~18倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS734円06銭で算出)は2.0倍近辺となる。

  日足チャートで見ると地合い悪化の影響を受けて25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると13週移動平均線をサポートラインとして確認した形だろう。12年3月の1509円を突破して先高感を強めており、上値を追う展開が期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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