【編集長の視点】チムニーは一段の下げ過ぎ訂正に再発進する展開が有力

2013年4月2日 09:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウォッチ>

  チムニー <3178> (東2)は、今年1月11日につけた上場来安値715円から919円まで200円高し、800円台固めを続けているが、今12月期業績の連続の過去最高更新・増配予想を評価する割安株買いに、水産物の生産・加工・流通・販売を一貫する六次産業化の進展も加わり、一段の下げ過ぎ訂正に再発進する展開が有力である。安倍内閣によるTPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加に先立って、「アベノミクス」で打ち出された農業の成長産業化、農林漁業の第六次産業化にも合致、関連材料として注目されている。

  同社は、2011年に愛媛県八幡浜市に漁業権を所有する水産会社・魚鮮水産を設立、2012年3月には「チムニーバックキッチン」を稼働させ、鮮魚の下処理、調理などの製造加工を本格化、さらに今年2月には本マグロを飼育している中部飼料<2053>(東1)と合弁会社を設立し、本マグロで差別化する新業態店を展開するなど六次産業化を着実に進めている。

  「チムニーバックキッチン」の稼働は、同社の魚介類の調達費用を約2割下げ、日本一の水産居酒屋を目指し、2018年の1000店舗、グループ売り上げ1000億円を計画している中期経営計画の大きな経営戦力となっている。

  足元の業績も、今年3月4日に開店した「はなの舞甲府駅前店」で700店開店を達成したことなどで好調に推移、今12月期業績は、売り上げ448億2000万円(前期比6%増)、経常利益34億4000万円(同4%増)、純利益15億2600万円(同20%増)と予想、純利益は、連続して過去最高を更新し、配当も20円(前期実績10円)に増配する。

  株価は、昨年12月14日に公開価格1000円で約2年8カ月ぶりに再上場され、ともにMBO(現経営陣による株式公開買い付け)をしたカーライル・グループの株式保有比率が高いとして945円で初値をつけ上場来安値まで売られた。ただカーライル・グループは、これまでの信頼関係の構築から同社の企業価値を引き下げる方向での株式売却は意図していないともみられ、この安値は明らかに下げ過ぎとして底上げしてきた。同じくカーライル・グループ系で今年3月22日に新規株式公開したブロードリーフ<3673>(東1)が、公開価格を上回って推移していることもフォローし、PER10倍台の割安修正で昨年12月につけた上場来高値957円奪回から公開価格1000円へキャッチアップしよう。(本紙編集長・朝妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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